近年盛り上がりを見せているスケートボードは世界中で若者たちが楽しんでいて、街中やスケートボードパークで空中を飛び越えるようなスリル溢れるトリックを披露する姿を見かけることがあります。そのようなスケートボードには深い歴史と魅力があります。
スケートボードは単なるスポーツや趣味に留まらず自由な表現と挑戦の場でもあります。
新しいことに挑戦してそれを自分のスタイルで表現することができます。それがスケートボードの本質でスケーターたちがはまっていくところです。
街中の隅々にあるコンクリートを舞台に、スケーターたちは自らの才能や個性を発揮し、新たなトリックを生み出しています。
今回はスケートボードの魅力や文化を知ったうえで、スケートボードの始め方を解説していきます。
それでは一緒にスケートボードの素晴らしさを感じてその世界への扉を開いていきましょう。
スケートボードの魅力
スケートボードは多くの人々にとって魅力的で充実した活動となっています。スケートボードのカルチャーやその影響について詳しく掘り下げていきましょう。
スケートボードはまず、身体的な活動としての楽しさがあります。街中や公園のスケートパークで滑ることで、体を動かす喜びや健康的な運動量を楽しむことができます。この身体的な活動は、ストレスを解消してリフレッシュするのにも役立ちます。
さらに、スケートボードは自由な表現の手段としても魅力的です。スケーターは自分のアイデンティティを表現するためにトリックやスタイル(表現力)を独自に組み合わせ、創造的なプレイを展開します。この自由な表現のプロセスはアーティストのような感覚を味わうことができます。
また、スケートボードは挑戦と成長の機会を提供します。初心者から上級者まで常に新しい技術やトリックを学び向上し続けることができます。
このプロセスは自己成長や克服感を得る上で非常に意義深いものです。同じトリックでもスタイルが入ることで全く別の見せ方があり、常にスケータたちは盛り上がって技を磨いています。
さらに、スケートボードはコミュニティと友情を築く場でもあります。スケーター同士が共通の興味を共有し、お互いを励まし合い協力することで強い絆が生まれます。これは新しい友人や仲間を見つける素晴らしい機会となります。
そしてスケートボードはアドレナリンと冒険を求める人々にとって最適なアクティビティです。
挑戦的なトリックや高速での走行は常に新しい刺激を与え、冒険心をくすぐります。
これにより日常のモノトーンな感覚から解放され、新たな世界への探求が可能となります。
以上のように、スケートボードにはさまざまな魅力と楽しさがあります。
これらの要素を組み合わせることでスケートボードは単なるスポーツ以上のものとなり、生活の豊かさや充実感をもたらしてくれます。
スケートボードの歴史
スケートボードの歴史は、戦後のアメリカにその起源を持ちます。1940年代後半から1950年代初頭にかけてカリフォルニア州のサーファーたちが、波のない日や海岸での遊びとして、デッキにローラースケートの車輪を取り付けたプリミティブなスケートボードを手作りで製作し始めました。これは、サーフィンの動きやテクニックを模倣することで、陸上で波に乗るような感覚を楽しむことができるものでした。
1950年代後半にはスケートボードが商業的な製品として生産され始め、人気を博するようになりました。特に1960年代には、プラスチック製の車輪やデッキが登場し、スケートボードの普及が加速しました。この時期には、スケートボードが主にスケートリンクでの競技やショーでのエキシビションとして位置づけられ、広く受け入れられるようになりました。
1970年代には、スケートボードがカウンターカルチャーの象徴として確立され、ストリートスケートと呼ばれる新しいスタイルが台頭しました。ストリートスケートでは、都市の公共施設や空き地、プールなどで、より自由でクリエイティブなスタイルでスケートが行われました。この時期には、スケートボードの技術や文化が急速に発展し、多くのプロフェッショナルスケーターが登場しました。
1980年代に入ると、スケートボード文化はさらに拡大し、スポンサー、競技会、メディアの注目を集めるようになりました。同時に、スケートボード産業も成長し、専門のスケートボードメーカーやブランドが数多く登場しました。
トニー・ホークやロドニー・ミューレンといった先駆者たちの活動をみて、その後も数多くのスケーターが名を刻んでいます。現在では、スケートボードはスポーツとしてだけでなく、アート、ファッション、音楽など様々な文化領域に影響を与えるまでに成長し、その魅力はますます多様化しています。
なんと言ってもトム・ペニーに影響されたスケーターは数知れず、いまだに崇拝されていて彼を目指しているスケーターは多いと思います。重力を感じない軽さでさらっと乗りこなすスタイルに憧れて多くのペニー信者が生まれました。
スケートボードの始め方
スケートボードを始めるには、いくつかの基本的なステップやポイントがあります。以下に、初心者がスケートボードを始める際の手順とコツを紹介します。
1. 適切なスケートボードを選ぶ スケートボードを始めるには、まず適切なスケートボードを選ぶことが重要です。スケートボードはデッキ、トラック、ホイール、ベアリングなどの要素から構成されています。初心者向けのスケートボードは、比較的幅広で安定感のあるデッキや柔らかめのホイールが付いているものが適しています。デッキは太ければ安定し、回転を入れるトリックは細いデッキのほうが簡単に回すことが出来ます。デッキは消耗品なのでいろいろ試して自分に合った太さやデッキの反り具合を見つけていくのも楽しみになります。
2. プロテクションギアの着用 スケートボードを始める際には、身を守るためにヘルメット、ニーガード、肘当てなどのプロテクションギアを着用しましょう。靴はクッション性が高くかかとまで特に初心者のうちは転倒することも多いため、しっかりとした安全対策が必要です。
3. 基本的な姿勢や動きの練習 スケートボードに乗る際には、正しい姿勢やバランス感覚が重要です。まずはスケートボードの上に立ってバランスを取り、少しずつ前後左右に体重を移動させてみましょう。この基本的な姿勢や動きを練習することで、スケートボードに慣れていきます。
スケートボードは転倒するスポーツなので、大事にならないようにこけ方の練習もマストになります。
4. プッシュの練習 スケートボードで移動するためには、プッシュと呼ばれる足で地面を蹴って進む動作が必要です。人それぞれ左足が前か右足が前になるかは違いますので感覚の良いほうで練習していきましょう。まずは安定した姿勢でスケートボードに乗り、後ろの足で地面を蹴って速度を出してみましょう。練習を重ねることでより効果的なプッシュができるようになります。
このプッシュだけでもスケートボードは十分たのしめます。
5. 基本的なトリックや技術の練習 スケートボードの楽しさの一つは、トリックや技術を習得していくことにあります。まずは基本的なトリックであるオーリーから始めてみましょう。オーリーはスケートボードを空中に飛び上がらせる動作で、スケートボードをコントロールするための基本となる技術です。最初はテールで地面をはじくことが難しいと思いますが、何かにつかまって練習するとオーリーの感覚がつかみやすくなるのでとにかくあきらめず練習あるのみです。
6. 継続的な練習と挑戦 スケートボードは習得に時間と努力が必要なスポーツです。最初は失敗や転倒も多いかもしれませんが、それを乗り越えて継続的に練習を重ねていきましょう。他のスケーターと交流したり、動画やチュートリアルを参考にしたりすることも、スキル向上に役立ちます。
スケートボードを始める際には、安全面や基本的な技術の習得だけでなく、楽しみながら継続的に取り組むことが重要です。挑戦と成長の過程を楽しんで、スケートボードの世界を存分に楽しんでください。
まとめ
スケートボードを始める際には、適切な準備と継続的な努力が必要です。まず、適切なスケートボードを選び、プロテクションギアを着用し、安全を確保します。そして、基本的な姿勢や動きを練習し、バランス感覚を身につけます。続いて、プッシングや基本的なトリックの練習を通じて、自分のスキルを高めていきます。このプロセスは、失敗や転倒も含めての成長の過程であり、挑戦と創造性を楽しむことができる素晴らしい冒険なのです。
数多くのスケートボードショップもありますので、まずは相談してみると良いでしょう。ショップ主催のスクールもあり、丁寧にやさしく教えてくれます。一人で練習することも必要ですが仲間やスクールで沢山の人と練習したほうが上達も早くなるし楽しくスケートボードができます。
先日TBSの番組で『KASSO』が放送されました。この番組は簡単に説明するとスケートボード版SASUKEです。タイムやクリア率を競うことで初心者でもわかりやすく見ることが出来ます。
ますますスケートボード人気も出てくるのではないでしょうか。
スケートボードは単なるスポーツ以上のものであり、その魅力と歴史、そして始め方を通じて、人々に自由な表現と成長の機会を提供してきました。自分の限界に挑戦しながら、スケートボードの世界を存分に楽しんでください。